2026年8月から9月にかけて、三菱ケミカル、フジクラ、グラファイトデザインの大手シャフトブランド3社から、注目の新モデルが発売されます。
登場するのは、TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺、SPEEDER NX WHITE、TOUR AD EKの3モデルです。
発売時期は近いものの、それぞれが目指している性能やシャフトの動き方は異なります。
球の高さやつかまりを補いたい方、右への滑りを抑えながらスピード感を加えたい方、左を怖がらず大型ヘッドを振り切りたい方では、試すべきモデルも変わります。
Fusion GOLFでは、今回紹介する3モデルの主要スペックを試打シャフトとして導入予定です。
この記事では、メーカー公表スペックや外部試打データに加え、Fusion GOLFとして各モデルをどのように見ているかを紹介します。
「自分ならどのシャフトが合いそうか」を考えながらご覧ください。

2026年8月・9月に注目の新作シャフト3モデルが発売
2026年8月から9月にかけて、主要シャフトブランド3社から新作ドライバーシャフトが続けて発売されます。
- 8月28日発売:三菱ケミカル TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺
- 9月3日発売:フジクラ SPEEDER NX WHITE
- 9月4日発売:グラファイトデザイン TOUR AD EK
発売時期が近いため比較される機会も多くなりそうですが、3モデルは単純に同じ性能を競うシャフトではありません。
シャフトの重心位置、しなりを感じる場所、インパクト付近の動き、球のつかまり方など、それぞれ異なる方法で飛距離と方向安定性を追求しています。
大切なのは、どれが一番飛ぶかではなく、自分のスイングや現在のミスに対して、どのモデルが必要な働きをしてくれるかです。
先に3モデルの違いを簡単に整理
高さとつかまりを加えたいなら
SPEEDER NX WHITE
球が上がりにくい、右へのミスが多い、もう少しヘッドを走らせたい方は、SPEEDER NX WHITEが候補になります。
先中調子でありながら、先端だけが大きく動くシャフトではなく、安定感を保ちながら高さと適度なつかまりを加えるモデルと予想しています。

右への滑りを抑えて初速を加えたいなら
TOUR AD EK
安定感のあるシャフトは好きだが、もう少しヘッドの動きやスピード感が欲しい方は、TOUR AD EKが候補になります。
TOUR AD CQではつかまりすぎる一方、GCでは動きが分かりにくい、硬く感じるという方にとって、ちょうど間を埋める存在になる可能性があります。

左を怖がらず振り切りたいなら
TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺
大型ヘッドが重く感じる、左へのミスを警戒して振り切れない、低スピンすぎてキャリーが安定しない方は、TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺が候補になります。
カウンターバランスによる振り抜きやすさと、先端側の安定感を両立したモデルとして注目しています。

9月3日発売 SPEEDER NX WHITE
安定感を残しながら、高さとつかまりを引き出す先中調子
SPEEDER NX WHITEは、フジクラのSPEEDER NXシリーズから登場する先中調子の新モデルです。
メーカー公表情報では、先端から中間部分のねじれ剛性を高めることで、スイング中のシャフト挙動を安定させ、効率の良いインパクトにつなげる設計とされています。
さらに、新たな角度層を採用することで、ヘッドスピードの向上だけでなく、ボールのばらつきを軽減することも目指しています。
一般的な先中調子は、インパクト付近でヘッドを走らせやすく、球の高さやつかまりを補いやすい一方、先端側が動きすぎるとタイミングや方向性が不安定になることがあります。
SPEEDER NX WHITEは、先中調子のメリットを生かしながら、当たり負けや余分な動きを抑える方向で設計されたモデルと考えられます。
Fusion GOLFではNX BLACKの進化型として注目
Fusion GOLFでは、SPEEDER NX WHITEを前作のSPEEDER NX BLACKの流れを引き継いだ進化型ではないかと見ています。
NX BLACKは先中調子でありながら、一般的な先調子系のように先端部分だけが急激に動く印象が少なく、元調子や中元調子系のシャフトを使用している方でも、比較的タイミングを合わせやすいモデルでした。
実際に私も、アイアンには元調子系、ドライバーには中調子のTOUR AD FIを使用していますが、5番ウッドにはSPEEDER NX BLACKを使用しています。
ドライバーの長さでは若干軟らかさを感じるものの、クラブが短くなる5番ウッドでは、適度な硬さとつかまりが得られるため重宝しています。
この経験からも、シャフトの調子だけを見て、自分には合わないと判断する必要はないと考えています。
元調子系を好むゴルファーであっても、クラブの長さや番手、求める弾道によっては、NXシリーズの先中調子が有効になることがあります。
NX WHITEもNX BLACKの扱いやすさを引き継ぎながら、さらに高さ、初速、つかまりを引き出す方向へ進化している可能性があります。
ただし、実際の硬さや切り返しの感覚、NX BLACKとの違いについては、試打シャフト入荷後に確認する予定です。
こんな方に試してほしいシャフト
- 右へのミスを減らしたい
- ドライバーの打ち出しが低い
- 先調子系のつかまりは欲しいが、先端が暴れる感覚は苦手
- 元調子系の安定感は好きだが、もう少し高さが欲しい
- 自分で球をつかまえようとして力んでしまう
- ドライバーだけでなくフェアウェイウッド用シャフトも探している
- 現在SPEEDER NX BLACKを使用している
「先中調子だからスライサー向け」と単純に考えるのではなく、安定感を保ちながら、今より少し高さやつかまりを加えたい方に試してほしいモデルです。
9月4日発売 TOUR AD EK
スピード感と適度なつかまりを加えた新世代の走り系
TOUR AD EKは、グラファイトデザインが新世代の走り系として発表した中調子のシャフトです。
メーカー公表情報では、シャフトのねじれやつぶれを抑える独自技術を採用しながら、手元側の剛性を高め、中間から先端をしなやかに動かす設計となっています。
安定感を高めるだけでなく、インパクト付近でのスピード感と適度なつかまりを加え、ボール初速の向上につなげることを目指しています。
先端側が動く走り系シャフトは、右へのミスを軽減しやすい一方、人によっては球がつかまりすぎたり、左へのミスが増えたりすることがあります。
TOUR AD EKは、ただ先端を大きく動かすのではなく、手元側の安定感を残しながら中間から先端を動かすことで、走りと安定性を両立しようとしているモデルです。
CQとGCの間を埋めるモデルになるか
グラファイトデザインのポジショニングマップでは、TOUR AD EKはCQとGCの間に位置しています。
TOUR AD CQは、中間から先端の動きが分かりやすく、球のつかまりや高さを出しやすいモデルです。
一方で、CQでは球がつかまりすぎる、左へのミスが怖いと感じる方もいます。
TOUR AD GCは比較的シャフト全体でしなる傾向があり、自然なタイミングで振りやすいモデルですが、全体が一緒に動くことで、どこがしなっているのかを感じにくい方もいます。
その結果として、実際の剛性以上に硬く感じたり、シャフトが動いてくれないと感じたりする場合があります。
Fusion GOLFでは、TOUR AD EKはCQほどつかまりすぎず、GCよりも中間から先端の動きを感じやすい、両モデルの間を埋める存在になるのではないかと見ています。
単純にCQとGCの中間というだけでなく、DIやFIなど、比較的安定感の強いモデルを使用している方が、今の安心感を大きく失わずにスピード感とつかまりを加える選択肢にもなりそうです。
元調子系ユーザーにも試してほしい走り系
走り系シャフトと聞くと、先端が大きく動き、球が左へ行きやすいイメージを持つ方も多いと思います。
しかしTOUR AD EKは、手元側を安定させたうえで中間から先端をしなやかに動かすため、元調子や中元調子系のシャフトを使用している方にも、比較的移行しやすい可能性があります。
今使っているシャフトに大きな不満はないものの、最近の大型ヘッドでは少し右へ滑る、もう少しボール初速を上げたいという方には、特に比較してほしいモデルです。
こんな方に試してほしいシャフト
- TOUR AD CQでは球がつかまりすぎる
- TOUR AD GCではしなりを感じにくく、硬く感じる
- DIやFIの安定感は好きだが、もう少しヘッドを動かしたい
- インパクトで右へ滑るミスを減らしたい
- 走り感は欲しいが、左へのミスは抑えたい
- シャフトのしなりを感じながらボールを押したい
- 最近の大型ヘッドに合うTOUR ADを探している
安定感だけでは少し物足りないものの、強いつかまり系までは必要ない方にとって、試す価値の高いモデルになると予想しています。
8月28日発売 TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺
カウンターバランスで大型ヘッドを振り切る
TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺は、歴代Orangeシリーズの特徴であるカウンターバランス設計を継承した新モデルです。
カウンターバランスとは、シャフトの重心を通常よりも手元側に配置する設計です。
クラブのヘッド重量が同じでも、振ったときにヘッドを軽快に感じやすく、大型で重いドライバーヘッドでも振り切りやすくなる効果が期待できます。
今回のモデルでは、新しいRIP⁺テクノロジーによって先端側を低トルク化し、インパクト付近のシャフト挙動を安定させています。
カウンターバランスによる振り抜きやすさと、先端側の安定感を組み合わせることで、近年の大型・高慣性モーメントヘッドとの相性を高めることが狙いとされています。
強くつかまえるのではなく、左を怖がらずに振れる
歴代のTENSEI Orangeは、カウンターバランスによる振り抜きやすさを持ちながら、先端側が必要以上に動かず、左へのミスを抑えやすい特徴がありました。
新しいOrange RIP⁺も、外部試打では極端につかまるシャフトではなく、右へ打ち出したボールが適度に戻る、ニュートラルなつかまり方という評価が見られます。
つかまりを完全に抑えたシャフトではありませんが、急激にフェースが返るタイプではないため、左へのミスを警戒している方でも振り切りやすい可能性があります。
Fusion GOLFでは、強くつかまえるシャフトというよりも、適度なつかまりを持ちながら、左を怖がらずにスイングスピードを上げやすいモデルとして注目しています。
初速は出るが、スピン量は若干増える可能性
公開されている外部試打データでは、TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺は高いボール初速を記録する一方、バックスピン量が比較的多くなった例もあります。
あるTrackManでの60Sの計測では、クラブスピード45.9m/s、ボール初速67.8m/s、キャリー254.0ヤード、バックスピン量2622rpmという結果が報告されています。
この試打では、ボール初速は比較対象の中でも高い数値でしたが、バックスピン量が増えたことでランが少なくなり、トータル飛距離は突出しませんでした。
そのため、使用するヘッドやスイングによっては、低スピンシャフトよりも総飛距離が落ちる可能性があります。
一方で、スピン量が増えてもキャリーは大きく落ちておらず、高さと滞空時間を確保しやすい結果となっています。
カウンターバランスによる振り抜きやすさが、ヘッドスピードや打点効率の向上につながり、キャリーを維持している可能性があります。
低スピンでランを最大化するというよりも、適度なスピン量を確保しながら、初速とキャリー、方向性を安定させたい方に合うモデルかもしれません。
もちろん、スピン量は使用するヘッド、ロフト、入射角、打点によって大きく変わります。Fusion GOLFでも、実際の試打時には現在使用しているクラブとの比較が必要だと考えています。
こんな方に試してほしいシャフト
- 大型ヘッドが重く感じて振り切れない
- 切り返しでヘッドが遅れてくる
- 左へのミスを警戒して最後まで振れない
- 強いつかまりは必要ないが、適度にフェースを戻してほしい
- 低スピンすぎてキャリーが安定しない
- 前作のTENSEI Orangeを少しハードに感じた
- 低いライナーよりも、計算できるキャリーが欲しい
飛距離をランだけで考えるのではなく、キャリーと方向性を安定させながら振り切りたい方に試してほしいモデルです。
現在使っているシャフトから候補を考える
SPEEDER NX BLACKを使用している方
現在の安定感やつかまり方が気に入っており、もう少し高さや初速が欲しい場合は、SPEEDER NX WHITEが第一候補です。
ただし、WHITEがBLACKよりもどの程度動きやすくなっているかは、実際に同じヘッドで比較する必要があります。
TOUR AD CQを使用している方
CQの走り感は好きでも、球がつかまりすぎる、左へのミスが気になる場合は、TOUR AD EKを試す価値があります。
つかまりを完全になくすのではなく、CQよりも安定した動きになるかを確認したい組み合わせです。
TOUR AD GCを使用している方
GCの安定感は合っているものの、シャフト全体がしなることで動きを感じにくい、少し硬く感じる場合は、TOUR AD EKが候補になります。
中間から先端の動きを感じることで、タイミングが取りやすくなる可能性があります。
TOUR AD DIやFIを使用している方
現在の安定感を大きく崩さず、もう少し右への滑りを抑えたい、ボール初速を加えたい場合は、TOUR AD EKを比較してみる価値があります。
一方で、高さやつかまりをより明確に加えたい場合は、SPEEDER NX WHITEも候補になります。
旧TENSEI Orangeを使用している方
カウンターバランスの振り心地が合っている場合は、TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺が第一候補です。
前作よりも振りやすく感じるか、先端の安定感がどの程度向上しているか、スピン量がどのように変化するかを確認したいモデルです。
ドライバーで合わなくてもフェアウェイウッドでは合うことがある
シャフトの相性は、ドライバーでの評価だけでは決まりません。
同じシャフトでも、クラブが短くなり、ヘッド重量が増えるフェアウェイウッドでは、振り心地やしなり方が変わります。
私がSPEEDER NX BLACKをドライバーでは若干軟らかく感じながら、5番ウッドでは適度な硬さとつかまりを感じているのも、その一例です。
ドライバー用としては動きすぎるシャフトでも、フェアウェイウッドに装着すると、球を拾いやすく、適度な高さとつかまりを得られる場合があります。
反対に、ドライバーで振りやすいシャフトでも、フェアウェイウッドではヘッドが重くなり、動きすぎる可能性もあります。
ドライバーだけでなく、クラブセッティング全体でどの番手に合うかを考えることが重要です。
Fusion GOLFで3モデルの試打シャフトを導入予定
Fusion GOLFでは、今回紹介した3モデルについて、主要な重量帯とフレックスを試打シャフトとして導入する予定です。
- TENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺
- SPEEDER NX WHITE
- TOUR AD EK
すべての重量帯やフレックスを導入するわけではありませんが、多くの方が比較しやすい主要スペックを中心に準備する予定です。
試打では、できる限り同じヘッドや近いクラブ条件で比較し、シャフトによる違いを確認します。
- ヘッドスピード
- ボール初速
- 打ち出し角
- バックスピン量
- キャリー
- 左右の打ち出し方向
- 曲がり幅
- 打点の安定性
- 切り返しや振り抜きの感覚
現在使用しているクラブをお持ちいただければ、新作3モデルだけを比べるのではなく、今のクラブよりも結果が良くなるかを確認できます。
新作へ交換することが目的ではありません。
現在のシャフトの方が安定している場合や、シャフト以外に調整すべき部分がある場合は、その結果も含めてご案内します。
どのモデルが合うかは実際に打って確認
メーカー公表スペックや試打記事から、各モデルの大まかな特徴を予想することはできます。
しかし、同じシャフトを使用しても、スイングテンポ、切り返しの強さ、リリースのタイミング、使用するヘッドによって結果は変わります。
一般的につかまりやすいとされるシャフトでも、人によっては右へ出ることがあります。
低スピンとされるモデルでも、入射角や打点によってスピン量が増える場合があります。
振った感覚が良くても、実際にはボール初速が落ちていることもあれば、少し違和感があっても、方向性や打点が大きく安定していることもあります。
感覚と数値の両方を確認し、自分のスイングに対して必要な動きをしてくれるかを判断することが大切です。
試打シャフトの入荷後に独自比較も公開予定
3モデルの試打シャフトが準備できましたら、Fusion GOLFでも同一条件に近づけた試打比較を行う予定です。
今回の記事は、メーカー公表情報や外部試打データをもとにした発売前の予想です。
入荷後は、実際の振り心地、つかまり方、打ち出し角、スピン量、ボール初速などを確認し、Fusion GOLF独自の試打結果として改めてご紹介します。
試打開始時期や導入スペックについては、準備が整い次第、ホームページ、LINE、Instagramでお知らせします。
気になるモデルや試してみたい重量帯がある方は、事前にFusion GOLFまでお問い合わせください。
まとめ
2026年8月から9月にかけて、特徴の異なる3本の新作シャフトが発売されます。
安定感を残しながら高さとつかまりを加えたい方にはSPEEDER NX WHITE、TOUR ADの安定感にスピードと適度なつかまりを加えたい方にはTOUR AD EK、左を怖がらず大型ヘッドを振り切りたい方にはTENSEI™ 1K Pro Orange RIP⁺が候補になります。
ただし、シャフトの相性は調子や公表スペックだけでは判断できません。
現在のクラブやスイングによって、適切な重量、硬さ、モデルは異なります。
Fusion GOLFでは、3モデルの主要スペックを試打シャフトとして導入し、現在使用しているクラブとの比較も行える環境を準備する予定です。
新作に替えることを前提にせず、今よりも明確に良くなる可能性があるかを、振り心地と弾道データの両面から確認します。
数値で、最短上達。
2026年秋の新作シャフトが気になる方は、秋田県大仙市のFusion GOLFへお気軽にご相談ください。


